死の淵を見た男
吉田昌郎と福島第一原発の500日
門田 隆将 著 PHP出版
僕が本を選ぶ場合には、ビジネス書もしくは専門書が多い。
ビジネス書は自己啓発やマーケティングやホームページについての本で、事前に知りたいことがあり、それを解決するために読む場合が多い。
今回の「死の淵を見た男」は福島第一原発の地震発生から、原子力事故を関係者のインタビューをもとに作成された本です。
きっかけは「死の淵を見た男」はTVで紹介されていて、その時は読みたいと思いながらも忘れていた本です。北海道の地震がある前にブックオフであったので購入しました。
私の住む地域はわりと早く停電が解消され、仕事ができる状態でしたが気が乗らず仕事もせずに一気に読んでしまいました。
死を覚悟しながら行動する人たち、またその行動を当たり前として行う熱い思いが伝わる内容でした。
本書よりおわりにp374
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大正生まれの人々を、私は「他人のために生きた世代」と捉え、それと比較して現代の日本人の傾向を「自分のためにだけに生きた世代」として論評してきた。
しかし、今回の不幸な原発事故は、はからずも現在の日本人も、かつての日本人と同様の使命感と責任をもち、命を賭けてでも、毅然と物事に対処していくことを教えてくれた。
その意味では、この作品で描かせてもらったのは、原発事故の「悲劇の実態」と共に、最悪の事態に放り込まれた時に日本人が発揮する土壇場の「底力と信念」だったかもしれない。
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今回の北海道の地震で東雁来教室は6日から、土曜講習は8日と実施しました。
6日は「まだ家が停電です。」という生徒もいました。
「お母さんと犬が心配」といいながら勉強する受験生もいました。
「今日、暇だったから」と5時前にきた小学生もいました。
「祖父母と連絡が取れなくて、お父さんと車で確認してから来ました。ガソリンスタンドには2回も並びました。1回に2000円しか入れてくれないんですよ。」という姉妹も。
今回の北海道の地震も生徒たちの「強さ」に私自身も励まされました。